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1円のJPYCがUpbit上場で3倍に。祭りに乗れなかった翌日、MetaMaskとUniswapまで準備した記録

9/18 公開 ・ 約7分で読めます ・ 調べて書いた人: お得どき編集部

出所 4件・2026-09-18 確認 →

本記事は筆者のMetaMask Rewards紹介コードを含みます(PR)。暗号資産・ステーブルコインには価格変動、流動性、送金ミス、スマートコントラクト、税務などのリスクがあります。投資を推奨するものではありません。記載は2026年9月18日時点の情報です。

広告とポリシー

調べた結果

  • JPYCは本来1円で発行・償還されるのに、Upbit上場で価格が3倍以上に乖離した
  • 乖離が続いた理由は「対応ネットワークがEthereumだけ」+「ミント機能の不具合でJPYCの新規発行が止まった」
  • ニュースを見てから口座開設では間に合わない。翌日にJPYC EX・MetaMask・Uniswapまで準備した
目次
  1. 9月17日に何が起きたか
  2. なぜすぐ元に戻らなかったのか
  3. 日本にいてUpbit口座がなくても参加できた
  4. 実際に何をする取引だったのか
  5. ニュースを見てから口座開設では、間に合わない
  6. 翌日にやった準備
  7. MetaMaskをまだ持っていない人へ
  8. これはトレカの初動と同じ形だった
  9. 次に見るポイント
  10. 出所

2026年9月17日、日本円ステーブルコインのJPYCが韓国の大手取引所Upbitに上場しました。JPYCは本来、1 JPYC = 1円で発行・償還されるものです。それが上場をきっかけに、本来の価格から大きく離れました。

筆者はこの日、何が起きているのか分からないまま見ていて、乗れませんでした。翌日に仕組みを調べ直し、次に似たことが起きたときに動けるところまで準備したので、その記録を残します。

向いている人

  • 「上場で価格が跳ねた」というニュースの中身を理解したい
  • JPYC・MetaMask・Uniswapを触ったことがなく、何を準備すればいいか知りたい
  • 供給が少ないものに需要が集中する場面を探すのが好き(トレカの初動と同じ感覚)

確認点・向かない人

  • 元本が減る可能性を受け入れられない
  • ウォレットの秘密情報を自分で管理するのが不安

9月17日に何が起きたか

報道によると、JPYCはPayPalのPYUSDとともに9月17日にUpbitへ上場し、日本時間12時からKRW・BTC・USDTの各市場で取引が始まりました。JPYCはこれが初のCEX(中央集権型取引所)上場です。

価格はこうなりました。

価格
Upbitでの価格35.7ウォン(始値比 +197.5%)
CoinMarketCapのグローバル価格9.65ウォン

Upbitだけが3倍以上に跳ねたわけです。1円がおよそ9ウォン前後なので、本来1円のものが3円前後で取引されていたことになります。

なぜすぐ元に戻らなかったのか

1円で作れるものが3円で売れるなら、みんな1円で作って売ります。供給が増えて価格は1円に戻る。これが裁定取引(アービトラージ)です。今回それがすぐ効かなかった理由が2つありました。

1. Upbitで使えるネットワークがEthereumだけだった 報道では、上場時の対応ネットワークはEthereumのみで、Polygon・Kaia・Avalancheは対象外でした。他のチェーンにJPYCを持っていても、Upbitに持ち込めません。

2. JPYCの新規発行(ミント)が止まった 取引開始と同じ日に、新しいトークンを生成するミント機能に不具合が起き、JPYCはEthereumとPolygonでの発行を停止して原因を調べたと報じられています。「高く売れるから1円で作る」という入口そのものが詰まったわけです。

供給が増えないところに買いが集中したので、価格の歪みが長く残りました。

日本にいてUpbit口座がなくても参加できた

「韓国の取引所で上がったなら、日本人は関係ないのでは」と思っていましたが、価格の歪みはUniswap(分散型取引所)にも広がっていました。

筆者が9月17日19時30分ごろに画面で見た値はこうでした(記録として残すもので、公式の発表値ではありません)。

つまり、JPYC EXで1円で発行 → MetaMaskで受け取る → UniswapでUSDCなどに交換というルートなら、Upbitの口座がなくても価格差を取りにいけた、ということです。

実際に何をする取引だったのか

流れだけ書くと、こうです。

  1. JPYC EXで日本円からJPYCを発行(10万円 → 10万JPYC)
  2. MetaMaskで受け取る(JPYC EXに自分のウォレットアドレスを登録しておく)
  3. UniswapでJPYCをUSDCなどに交換

仮に1 JPYC=3円で売れれば、10万円で作ったものが約30万円相当になります。ただし実際にはガス代、価格変動、流動性、Price Impact(自分の売りで価格が下がること)があり、表示価格のまま全額売れるとは限りません。Uniswapの流動性は有限で、大きく売れば自分の注文で価格が落ちます。

ニュースを見てから口座開設では、間に合わない

今回いちばん実感したのはここです。価格差が出ているのは数時間で、その間に次を全部やるのは無理があります。

一度やっておけば、次は数分で動けます。だから翌日に準備しました。

翌日にやった準備

① JPYC EXを開設 マイナンバーカードを使った公的個人認証で本人確認を済ませ、JPYCを発行・償還できる状態にしました。JPYC EXでは日本円とJPYCを原則1対1で発行・償還でき、発行予約をして指定口座に振り込むと、登録したウォレットアドレスにJPYCが届きます。

② MetaMaskをスマホにも用意 PCに残っていたウォレットを、シークレットリカバリーフレーズを使ってスマホに復元しました。

シークレットリカバリーフレーズはウォレットそのものです。どんなサービスにも入力しない、人に送らない、紙などオフラインで保管する。ここだけは徹底してください。偽サイトが最初に狙ってくるのがこれです。

③ JPYC EXとMetaMaskを接続 JPYC EXの「Connect Wallet」からMetaMaskを接続(WalletConnect経由でも可)。ここで相手に渡すのはウォレットアドレスだけで、リカバリーフレーズを入力する場面はありません。

④ Uniswapの画面まで確認 MetaMaskをUniswapに接続し、JPYC → USDCのSwap画面まで開いて、交換レート・Price Impact・ガス代・受け取れる額がどこに出るかを見ておきました。

⑤ ガス代用のETHを少額 Ethereum上でJPYCを持っていても、それだけでは交換できません。手数料(ガス代)はETHで払います。少額のETHをMetaMaskに置いておくところまでが準備です。

MetaMaskをまだ持っていない人へ

Ethereum上のJPYCを扱うなら、自分で管理するウォレットが必要です。筆者はMetaMaskを使っています。

MetaMaskには公式のMetaMask Rewardsというプログラムがあり、紹介コード経由でRewardsに登録すると、通常のサインアップ分に250ポイントが追加され、合計500ポイントになります(適格条件あり)。紹介した側には、被紹介者が取引で50ポイント獲得するごとに10ポイントが入ります。

MetaMask Rewards 紹介コード:3GBSW8(PR:利用されると筆者にもポイントが入ります)

インストールは必ず公式アプリ・公式サイトから。検索結果の広告から偽アプリに入る事故が多い領域です。

これはトレカの初動と同じ形だった

仕組みを理解して思ったのは、構造がトレカの初動とほぼ同じということです。

供給が少ない × 突然大きな市場が追加される × 買い手が一気に増える × 新しい供給がすぐ増えない

今回は「Upbit上場 × Ethereum版のみ対応 × 韓国からの買い集中 × ミント停止で新規発行が止まる」が重なりました。しかもJPYCには「本来1円」という基準価格があるので、歪みが誰の目にも分かりやすかった。普通の暗号資産の上場戦より読みやすいケースでした。

次に見るポイント

毎回こうなるわけではありません。価格が3円でも3円で大量に売れるとは限らないし、発行停止・送金遅延・ガス代高騰・Swap失敗・誤送金・税務の扱いなど、考えることは多いです。価格差がある=ノーリスクで儲かる、ではありません。

そのうえで、今回覚えた見方はこれです。

  1. 大手取引所への新規上場を見つける
  2. 対応チェーンを確認する(1チェーンだけなら歪みが出やすい)
  3. そのチェーン上の供給量を見る
  4. DEXとの価格差を見る

「価格が上がっている」ではなく、「どこで安く調達できて、どこで高く売れるのか」を見る。今回の学びはここでした。祭りには乗れませんでしたが、JPYC EX・MetaMask・Uniswapの準備は終わっています。

MetaMask公式サイト(Rewardsの詳細)

出所